新型コロナウイルスの影響下で行った諸教会へのアンケートと回答 |
90教会中34教会から回答 質問 1.一堂に会する礼拝を自粛しましたか? 2.「1」で“はい”と答えた方、いつからどのような方法を採りましたか? 3.「1」で“いいえ”と答えた方、その理由を教えてください。 4.「1」で“はい”と答えた方、6月末時点で礼拝堂での礼拝は再開していますか? 5.この期間で教えられたことは何ですか? 6.この期間に経験した恵みは何ですか? 7.安全に集まるために工夫していることやアイデア、配慮していることは何ですか? 8.新しい取り組み等があったら教えてください。 |
質問1:一堂に会する礼拝を自粛しましたか? 回答があったのは34教会で、「はい」と回答した教会は26教会、「いいえ」と回答した教会は8教会でした。 |
質問2:「1」で“はい”と答えた方、いつからどのような方法を採りましたか? ①方法:会堂での集会の休止を判断した教会は、インターネット、文書、CD、DVDを用いて各家庭で主日礼拝をおささげできるように導いたそうです。利用したサービスはユーチューブが最多で、フェイスブックやズームを利用した教会もありました。「ライブ」ではなく、事前に録画・録音したデータを配信された教会もあったそうです。ネット環境の無い方のためには、郵送、直接のポスト投函、ファックスを用いて文書やCD・DVDをお届けされた教会もあるそうです。(文章の場合:説教原稿、週報、楽譜等/CD・DVDの場合:礼拝全体、説教、賛美等) ②休止期間:休止期間の開始日は3月29日・4月5日・4月12日が最多でした。6月末の時点でほとんどの教会が会堂での礼拝を再開しているとのことですが、休止期間の終了日は5月31日が最多でした(再開後もライブ配信を併用している教会も)。 ③礼拝以外の集会:日曜学校(教会学校)や午後礼拝、祈祷会を配信された教会もあるそうです(礼拝以外の集会はライブではなく事前録画が多い傾向)。日曜学校のワークを作成して各家庭で親が子どもたちを教えられるようにした教会もありました。 |
質問3:「1」で“いいえ”と答えた方、その理由を教えてください。 3つの理由が寄せられました。 ①礼拝は不要不急ではなく信仰において最も大切な時であると考えたため。「平日、ほとんどの人が仕事に通勤しているのに、日曜日の礼拝のみを自粛することが理解できなかった」とのご意見もありました。 ②少人数の集まりであるため。 ③地域の感染状況が軽微であったため。 |
質問4:「1」で“はい”と答えた方、6月末時点で礼拝堂での礼拝は再開していますか? 回答があったのは26教会で、「はい」と回答した教会は24教会、「いいえ」と回答した教会は1教会、無回答は1教会でした。 |
質問5:この期間で教えられたことは何ですか? 1.緊急時は教会の一致と個々の信仰を強くすることを感じた。 2.教派制でなく、各個教会が自治独立によって歩んでいるため、それぞれの教会の判断で決定できることは感謝でした。 3.増刊号で励ましを受け、さまざまな見方と聖書知識を与えられ、感謝でした。 4.信仰があいまいな信者は離れてしまうので、今後の教会の在り方を考えさせれた。 5.教会が信徒の集まりであることを感じた。 6.礼拝やその他の教会活動ができることは当たり前ではなく、神の恵みであると感じた。 7.集まりはいつもにも増して小さなものになったが、注意事項を守りつつ、集会を継続 できた。 8.共に集うことが恵みであると感じた。 9.共に集まることは、互いの励ましとなり、力となることを教えられた。 10.神の思いは私たちの思いと違うことや祈りの必要性を覚えた。 11.日曜日の午後の本当の休みは、何なのかを考えさせられた。 12.科学者が世の流れに支配され…信頼できる情報を得にくくなって行く現実を知った。政府やマスコミの様子を見て、世に流されてはいけないこと、それに対抗する霊的戦 いの大変さを実感した。 13.顔と顔とを合わせて、交わることの大切さを覚えた。 14.兄弟姉妹同士の交わりができないため、早く集会を再開したいという方がおられた。 15.青年たちは良いが、年配の方は、オンラインに馴染まない印象があった。 16.ウイルス騒ぎによって、終末の時代であることを認識させられた。 17.集会ができないことは残念だが、毎回集会が持てる恵みを教えられた。 18.集まれない異常さを教会の迫害の歴史を通して改めて覚えさせられた。 19.健康など多くの恵みが当たり前ではないことを感謝した。 20.どのような試練の中でも、主が支えて下さることを確信することができた。 21.神のご主権の中に生かされていることを教えられた。 22.礼拝の本質的な意義と価値を教えられた。 23.大きな変化の中に本質を見つめなければならないことを教えられた。 24.変わってしまうものに拘るのではなく、祈りのうちに再考して行く事を教えられた。 25.礼拝出席は、分かったと言う事より、教会の一致が重要であると感じた。 26.どうしても必要なことはわずかであることを知らされた。 27.ライブ配信の便利さと危うさを感じた。 28.主の前で遜ることと、牧会の重要さを感じた。 29.毎週礼拝できることがいかに大きな恵みであるかを教えられた。 30.緊急時に向けた教会で、伝道者の備えがなかったことを反省した。 31.こまめな手紙や電話連絡によって安否を知ること、高齢者への配慮、世の中の警戒レベルに教会がどう合わせていくべきか、教会の本質を考えさせられた 32.共に集うことの大切さや、真理によって礼拝する大切さを教えられた。 33.主の再臨への準備が足りなかったことを知り、歴史の中での教会のウイルス対策を学べた。 |
質問6:この期間に経験した恵みは何ですか? 【ライブ配信】 1.オンライン礼拝は恵みの手段。 2.長く願っていた同時配信が開始できた。 3.ネットを通して活動(集会、会議)や伝道することができるようになった。 4.ZOOMはオンタイムでともに礼拝をお捧げ出来るのが良かった(集まる礼拝スタイルが第一義的)。 5.ライブ配信が遠隔地や仕事のために礼拝を守れない兄姉のために用いられていること。 6.病気や高齢などの理由で礼拝に来られなかった方々が、病室や自宅で礼拝に出席できたこと。 7.ライブ配信を宣教地の方も閲覧、宣教地の様子をさらに知ることが出来た。 8.ライブ配信が可能になったこと。今後も緊急時に活用できそう。 9.オンライン礼拝や日曜学校を通して、しばらく教会に集えていなかった方々との関わりを再開できたこと。 【兄弟姉妹】 1.礼拝再開の日、久しぶりに集う皆さんが喜びの気持ちをもって再会していたこと。 2.遠隔地にいる兄姉と共に集会を守ることができ、距離が縮まった。 3.教会の兄姉が新たに考えて、奉仕や伝道に取り組んでいる。 4.オンライン対応などで伝道者を助けるため、新しく奉仕を希望される兄姉がおられたこと。 5.ステイ・ホーム期間中、コロナ以前よりも家で聖書を読む時間が増えたという教会員の証しを伺えたこと。 6.教会兄姉の忠実さを改めて知れたこと(献金保管やお互いの連絡、教会への配慮など)。 7.教会から離れていってしまった何人かの兄姉がライブ配信でまた教会と改めて繋げている。 8.教会の信徒たちが、改めて、礼拝の大切さを覚えるようになり、以前よりも、忠実に遅れることなく礼拝に出席するようになったこと。 9.主の民のほとんどがこのような中、忠実に礼拝を守り、祈り合いながら過ごせたこと。 10.教会の中心的なメンバーたちと相談を繰り返しながら対応をしてきたことにより主体的な姿勢が養われつつあること 11.兄姉たちが心身共に守られた。5月24日から日曜午前礼拝と水曜祈り会のみ再開しているが、兄姉たちが一人も欠けることなく集まったこと。 12.訪問の機会にも恵まれ、教会の方のご自宅で交わりを持つことが出来た。 13.コロナ過で、気を使って集会に来られなかった方が6月から集会にまた集われるようになった。 14。教会員一人、一人が個人的な神との関わりをとらえなおすことになり、同時に一堂に会しての礼拝が当たり前のものではなく、尊い神からの恵みであったと教えられていること 【未信者、伝道、証】 1.地域の方にも教会の姿勢を示す機会となった。 2.新たな出席者に励まされた 3.予想に反して、新来者が与えられた。 4.日曜学校動画配信、礼拝ライブ配信を日曜学校生徒と親御さんが自宅で一緒に視聴していたこと 5.アルバイト先の店長や遠方の友人知人たちがライブ配信を見て下さり、伝道と教会をアピールする機会を得た。 6.未信者の家族がオンライン礼拝を一緒に見ていたというケースがいくつかあった。 配布活動で地域を知った。 7.コロナに対する不安を覚えられたこともあって、求道中であった方が自ら救いの決心をされたこと。 【牧師】 1.家族との時間をより多く持つことができるようになったこと。 2.これまでにしていなかった新しい取り組みができたこと。 3.説教の準備と、実際の説教が守られた。 4.動画でいかにして霊的恵みを伝えられるか、ということも考えさせられたので、説教の取り組みは以前にも増して大変だった。でも、夢中にできた。 5.個人的には「家庭礼拝の手引き」というプリントを作る際に、礼拝のあり方について学べたこと、また他教会の方法を調べたり、直接聞いたりして教えられたことは礼拝自粛中に与えられた恵み。 6.個人的には、時間が与えられて、懸案の作業が出来た事 (本の執筆) 7.牧会のことを深く考えさせられた。 8.牧会的に一人、一人と個別での連絡、交わり、方向性の確認ができ、祈りを共有できたこと。 9.クリスチャンとして、牧会者としての足りなさを知らされ、訓練をいただいた。 10.夫婦の一致が強くなった。 11.家族の交わりの時間が持てた。 12.今まで以上に神と交わる時間が与えられたこと。御言葉を学ぶ時間が与えられたことは恵み。 13.肉体の休み。 14.平安のうちに過ごせたこと。 【その他】 1.国内宣教委員会、地方教会から(コロナ)特別支援を受けたこと 2.家族葬を二度することになりましたが、ご遺族に慰めと平安のある式となり、感謝でした。 3.驚くことに、会計に収入と出費それぞれの形が大幅変わったが、主が忠実に支えてくださり、経済状況を強化してくださった。 4.教会がきちんとウイルス防止策を取っているということも良い証しの機会になった。 5.昨年からの教会の歩みを振り返り、牧師交代、コロナも含め、全てが神の最前の御配剤の中で導かれていることを教会全体で確信することができていること。 |
質問7:安全に集まるために工夫していることやアイデア、配慮していることは何ですか? ①基本的なこととして、マスク着用や消毒、手洗い、換気、3密を避けるなど多くの教会が実施している。讃美時以外は窓を開けて換気するとの回答や、椅子の配置変更や着席可能な席の指定、間隔を空けての着席(家族の隣席は許可)、1階と2階に分散、隣の部屋とつなげて会堂を広くするなど、3密を避ける工夫についての回答があった。 ②礼拝プログラムに関しては、讃美の曲数や節を減らす、小声での讃美、会衆讃美・楽器演奏・聖歌隊等の中止など讃美についての回答が多かった。讃美を中止し、手話讃美や詩篇朗読に変更した教会もある。その他、交わり時間の短縮、主の晩餐の中止、献金袋から献金箱設置へ変更、プログラム全体の簡素化や2部礼拝実施、週報配布時に手袋着用といった回答があった。オンライン礼拝に関しては、集会再開後も継続・併用しているところが多かった。 ③備品については、受付や講壇に透明なシート等を設置、換気用に換気扇や網戸を購入、フェイスシールドの利用、タオルをペーパータオルに変更、聖書・聖歌の貸し出しを停止、空気清浄機の購入といった回答が見られた。 ④その他、主日に関するものとしては、食事会や午後集会の中止、弁当を用意して持ち帰る等の対応が見られた。 ⑤来会に関しては、できる限り送迎する、高齢者を送迎する、微熱等体調不良な方の来会を遠慮してもらう、来会時に検温をする等の回答があった。 ⑥牧会的配慮として、集まれない方のケア、SNSを使った連絡網の整備との回答があった。その他、ウィルスに関する情報の精査に努めているとの回答があった。 |
質問8:新しい取り組み等があったら教えてください。 ①動画配信等による伝道活動の模索。 ②日ごろから教会で、教会の決断について考え、備えていくことの必要を覚え、一部のメンバーと、聖書の学びと併せて、ナチス政権下のドイツ教会闘争から学び始めています。 ③子供のために動画を配信することができた。 すべてを二か国語で録音するのは厳しかった。 ④集えない方々に週報をメールで送ってはいましたが、遅まきながら、礼拝の録音CDを贈り始めています。 ⑤教会堂に集まっての礼拝を再開したのは6月からですが、病気のため来会できない方のためにオンライン礼拝も継続しています。ある方は長期入院されていますが、今回のコロナのことでオンライン礼拝をはじめた時に気付きました。この方のために、オンライン礼拝という手段があったのだと。現在は、病気のために来会できない3名の方が続けてオンライン礼拝です。 ⑥集まる回数が減った(なくなった)ことで礼拝がない週には「パッチワーク・プレイズ」を導入。各家族や個人に聖書朗読、賛美、寸劇、証し、聖書のレッスン、絵本の読み上げ、人形劇、体操等の動画を送ってもらって、それをつり合わせて20分程度の動画として毎週アップロードする。 ⑦必要に迫られて、ネット配信を用いての集会の共有、またホームページを積極的に用いての伝道を始めることができました。 ⑧まだ実施していませんが、伝道用に5分程度の伝道メッセージをいくつか用意しておくと良いかなと考えています。 ⑨礼拝出席を躊躇する兄姉のためにライブ配信を始めました。 ⑩多くの教会同様、礼拝スペースに限りがあるため、これまでの礼拝スペースとともに地域で展開しているコミュニティカフェなどのスペースを利用した複数箇所でのサテライト礼拝の開始を検討中。 ⑪7月中に、外部の広い貸し会場を借りて、教会全体の交わりの集いを計画中。" ⑫教会に行くと兄姉が互いと交わることが難しい現在ですね。教会の伝道者は交わることができることに素晴らしいアイデアがありました。「交わり手」という物です。45センチから60センチの木の棒の先端にラミネートされた手が付いているものです。写真を添付しましたので、どうぞご覧ください。このものは特にソーシャルディスタンスを守りながら、交わることができる為です。例えば、本当の握手をしないで、交わり手で握手したり、ハイタッチしたりできるのです。 ⑬オンライン祈祷会 インスタグラム礼拝ライブ配信 ⑭コロナ自粛を機に、遠くてなかなか来られない方とZOOMでの個人学び会を始めたこと。 ⑮コロナ期間中、直接的な伝道ができないため、「シャローム」と題した、トラクトを地域に配布した(第一弾、第二弾まで)。 ⑯その案内の中に、希望者に説教動画を配信する旨を記し、実際に希望者があったので、配信し続けている。 来会された方でマスクをお持ちでない方に教会から差し上げる。(マスクの値段が下がって来ているので可能性がある) ⑰出席者で聖書を読み考える研究会 ⑱早めの説教準備(牧師個人):集会の休止期間、説教原稿郵送のために原稿を金曜日午前の時点で印刷する必要が生じました。日曜日の朝ギリギリまで準備していた説教準備を金曜日午前にはひと段落できる習慣が⑲身につき、落ち着いて日曜日の朝を迎えられるようになりました。 ⑳祈祷会など普段から集まりが難しい集会をZOOM併用で行うようになったこと。 ㉑地域への次亜塩素酸水の配布。小学校などへの手作りマスクの無償提供。 |